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離婚の日


慎吾はどう出てくるだろう。

普通の感覚の持ち主では無い。

私は弁護士の話をまとめて書いていた時に
改めて慎吾は最低な夫だと、男だと
目から入った文字で再確認した。

私に手や足を出したければ
出してみろ。



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慎吾の面接の時間が終わってから

調停員   「ミックさんと離婚はしたくないけれど
       こうなった以上、やはり離婚すべきだし
       ちゃんと慰謝料は払いたい、と
       おっしゃってます。
       ただ自分の年収から考えても
       前に喧嘩の勢いで言ってしまった金額は払えない・・
       せめて○○円でお願いできないか。と
       おっしゃってます。」


私     「それは出来ません。」

調停員   「でもですね、一般的に考えても
       こういう離婚調停での慰謝料というのは
       ミックさんご夫婦の婚姻期間を考えても
       300万円位なんですよ。
       それをご主人は○○円は払うとおっしゃってるんです。」

私     「夫とは普通の離婚ではありません。
       払いたくないなら構いません。
       先程も申しましたが裁判にします」

調停員   「ただですね、慎吾さんの年収を考えると
       ○○円以上はなかなか難しいと思うんですよ。」

と、今この記事を書いていると調停員は慎吾に泣き落とされた様な
何か、慎吾をかばっている様な・・・
中立の立場というのだからそれでいいのだろうが
何だか腑に落ちないなぁ。
今更の話だけど。

私     「夫はこれから実家に戻ります。
       一人暮らし必要な様なお金は掛かりません。  
       これまで夫と二人で暮らして貯金もして旅行にも行き
       好きな事をするのに年収の問題は無いと思います。
       私は今後どのような暮らしになるか分からないんです。
       とんでもない事を夫がして、私にとって理不尽な利根なのに
       夫はこれまで通り仕事は続けられます。
       本来ならば懲戒免職ですよね。
       
       それをここでは法律が関与しないからといって
       隠滅しようとされているんですよね。
       (↑慎吾のみならず調停員も)
       調停員さんはご覧になっていないので
       全部をお分かりになってないと思いますが。
      
       今後、あれをどうするかは分かりません。
       夫の仕事を考えるとそう思うんです。
       隠滅する事はおかしいって。
       ですよね・・。
       夫を信用して・・・・・・・・・・・・」
       (慎吾の仕事を特定する表現になってしまうので避けます) 


調停員    「でもですね・・・。」

私      「私は曲げる気は無いと夫に話してもらえますか」


調停員と慎吾との話の後また呼ばれた。

調停員    「いくらならいいのかとおっしゃってました」

は?値切り?

私      「前に言っていた金額です。」


調停員    「それは何度か申しましたが喧嘩の勢いで言ってしまったと・・。
        慎吾さんは○○円は払えないけれど□□円ならば
        払えるとおっしゃってるんです。」



私      「□□円は・・ダメです。」

ダメと自分で言ってなんと語彙の無い奴なのかと思った。

私      「夫の言ってくるものではダメなんです。
        それならば夫の年収にあたる金額にしてください」

調停員    「分かりました。それで慎吾さんにお話します」

私は慎吾が○○円はらってやる!とタンカ切ったのを
マヌケながらほぼ信用していた。
私の家族にも私が居ない時に
「僕はそれだけは払うつもりでいます」と
言いに行ったから。

でも調停が始まってから
そんなのを慎吾がするはずない、と思い出してきた。

はなから、最初に言った金額なんてあてにしなかった。
ただ、相場の金額でおさめようなんて事はする気も
させる気も無かった。
だから私なりの慰謝料になればもうそれで早く終わりにしたかった。

また慎吾と調停員との面接が終わり
私が呼ばれた。

調停員    「慎吾さんは、ミックさんのおっしゃる金額で
        納得されました。
        離婚の際の手続きがありますので
        内容を確認してください」

手続きなど簡単なものだった。
全部向こうが作成してくれる。
調停調書。これはあっという間に作成されてしまう。

その日が慎吾との離婚の日になった。


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もう結構です



「あなたまだ情があるのよ!
あるから徹底的に叩けないの!
情があるなら慰謝料なんてきっちり取れないわよ。
もらうだけの理由があるでしょう!?
300万みたいなささいな慰謝料でいいの?
向こうがそれしか払えないって言うなら出るところに出る。
それ位の腹をくくらなきゃだめなのよ!!」


とカウンセラーに言われた時、私は
否定した。

慎吾に情があるなんて思いたくなかったけど
あったんだ。

強く出ているようで出ていなかった。
心のどこかで
夫婦関係が破綻してもその後に何らかの付き合いが
あるんだと思っていた。

そもそも腹をくくる
なんて私は一度も体験した事が無かった。
一人で調停というよく分からない所で
慎吾の事を話すことで精一杯だった。

心の底から嫌いではない。

多分、あんな奴を相手に私はまだそんな事を考えていた。
あの時は。

もし憎しみというならば
姑に感じるけれども
慎吾に憎しみは感じない。
いや、何も感じない訳ではない。
でも幸せになって欲しいとは一かけらも思っていない。

あいつのしたことが葬られるのはおかしい。


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弁護士に相談して、内容を書類にまとめ
調停に臨んだ。

今日、解決しなければ裁判にしよう。
あいつの言うとおりには絶対にさせない。
もしも、もらえるものがもらえなくても
もういい。
慎吾の会社の人も全てに傍聴してもらおう。

そう思った。

(裁判になると傍聴人として
色々な人を呼んでもいいらしい)


家裁について待合室で待っていると
いつもの調停員が呼びに来た。

私     「弁護士と話しまして法律的にどんなものかを
       把握する事ができました。
       まとめたものです。読んでいただけますか?」

調停員男  「ミックさんのおっしゃる事、お調べした事
       分かるのですが、これはやはり法律的なものなんです。
       調停っていうのは法律は無関係なんですよ。」

「ガチョーーーーーンッッ」
   
勿論その場で言った訳では無い。
でも私はそんな様子だったに違いない。
がっかりとびっくりだった・・・
あんなにしっかりとまとめ上げたのに・・・
あんた達ったらここまでかいっとツッコミを入れたくなった。

こいつら(すいませんね)何を話してもこう来るのか・・と
何とも言えない情け無い・・調停員といっても
まともな人間でしょう。
慎吾のやっている事を、何とか自分達は見ずに
見逃したい一心なのか・・。
丸くおさめる事だけが任務なのか。

私には理解が出来なかった。
何とか冷静に

私    「そうですか。今、この場は法律が無関係との事ですよね。
      でも、私には到底理解出来ない事なんです。
      裁判になれば、これは普通の離婚裁判にはなりません。
      犯した理由で刑事裁判になるかもしれません。
      
      夫のした事はこの場で解決するものでは無いと
      最初から心得ています。
      私は当初夫が言っていた慰謝料を払っていただきます。
      それが出来ないならば、調停は不成立で結構です。
      裁判にします。
      成立したとしてもこの件を内密にする事は許されないと思っています。」

      以上!と言いたかった。

離婚調停が始まった頃に「裁判にしてもいい」と
言ったことがあった。
でも、この日は違った。
そういう時の吹っ切れた様子ってきっと調停員は何度も見ているので
分かるんだと思う。

調停員女  「いや、みっくさん、そうなったらミックさんも傷つきますよ。
       言いたくない事を言わなきゃならない事にもなるんですよ。」

私ははなっから、この人達法律知らないじゃん、と思っていたし
また同じ事言ってきた、と思った。

      「いやな事って何でしょう?私は不正や不法行為はしていないですから
       大丈夫です。夫の事を話して傷つく事なんてもうありません」

何が傷つくの?
ドラマで聞いたようなこと話すんでない!
盗撮をしたのは慎吾。ですから。

私     「今日、解決しなければ不成立にしてください。
       これ以上、何を話しても夫には無理だと分かっています。」

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戦闘準備


何の為に戦うのか・・・

慰謝料の為もあるし
慎吾には反省をし、大いに恥もかいて欲しかった。

慎吾は自分のした事がどんなに重大なものなのか
理解していたとは思えない。
今もどの会話を思い出しても理解していたと感じられない。

「何で?何をそんなに目くじら立ててるの?
俺も弁護士に相談しちゃうぜ」と
心の中で思っていた・・はずだ。


そして、頼りない調停員は・・・くぅぅぅ。

調停員  「家庭での話であって法律は関係ないんですよ・・。
      離婚の理由として慎吾さんが○○していたとしても
      それは離婚理由ではなくて
      結婚を継続できないって理由になるんです。」

見てもいないのに、何言ってんの?


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私は調停前前日に弁護士を探し
前日に相談に行った。

私はたまに適当に当たって、うまく当たる時がある。
宝くじは別だけど
こういう窮地の時は本能が働くんだろうか。

この事務所にしよう、とネットで探し
即電話した。あちら側が内容を聞くとそそる内容なのか
すぐに一時間分の有料相談の手配が出来た。

一時間しかない訳だ。
追加料金を払えば良いけれど私の心情とかそんなのは
相談するものでもない。
とにかく慎吾の罪を知りたかった。
一時間で納得いく答えを知るために私は感情的にならず
聞きたいことだけを聞くため、質問内容を箇条書きにしていった。

初めて行く弁護士事務所。
知人に弁護士がいたり、仕事柄弁護士に会ったりはしたけど
こんなゲスな相談をしに自分が弁護士事務所の門を叩くとは
思ってもいなかった。

情けないの一言だ。
本当に知り合い以外にしか話せない。

しかし法律は慎吾をどんな罪にするのか
それともしないのか・・・?

大きな事務所だけど殺風景なブースに入り担当の弁護士を待った。

どんな人かなぁ・・。
お茶を持ってきた女性にアンケートを渡された。

名前、年齢、私の仕事、夫の仕事、相談内容、その他色々。

何一つ書かなかった。
書けるかっ、と思った。


少し緊張しながら待っていると

「こんにちは。」と入ってきたのは男性。
若くはないけど年寄りでもない。
なんだろう中年?でもない。
ま、彼の容姿はどうでもいいか・・・

私 「すみません、アンケートに何も記入しませんでした。
   内容が内容なので・・・」


弁 「いいですよ。大丈夫です。
   お電話で伺いましたが盗撮されていたということですが〜〜云々」

私 「はい、内容としては○○が云々で〜〜」

と全て盗撮内容を話した。

まず、性行為を盗撮した時点で
軽犯罪法が適用される。
トイレ内の盗撮では各々の店舗への建造物侵入(不法侵入)
下着盗撮は都道府県では色々な違いがあるが
間違いなく迷惑防止条例違反。
一つの事件に対して一事実につき23日の身柄拘束
逮捕3日
勾留20日
一つの事実(盗撮)につき23日なので事実が多数であればそれ以上の日数を要する。
(↑確かそんな話。違ったら知っている方がいらしたらご指摘下さい)

自宅の家宅捜索(実家)と会社の家宅捜索は必ず行われる。

これまでの盗撮事件は略式裁判にて罰金刑に処される場合が多いが(略式でも前科はつく)
この案件はかなりの悪質性と常習性があるので略式裁判の可能性は極めて低い。
現在の主流で性犯罪者は報道機関等による実名報道がされると考えられる。

てな感じだった。

びっくりだった。
慎吾の盗撮は一件どころの話じゃない。数えたことも無いし
未だに見ていないものもある。

驚異的な常習性。

なんと、この事実を立証できる映像があれば後日逮捕も可能らしい。

しかも慎吾は仕事中に風俗店に入っていた。
自分で「仕事中(笑)」と言っていた。
これによって仕事場からも損害賠償を請求される可能性もあるわけだ。

とにかく・・・聞いていて恐ろしくなった。

私はとんでもない夫と、とんでもないブツを持っていた。

弁護士とは何だか結局長い話になってしまい
金額が心配になったが
追加料金は請求されなかった。
内容がえぐいからなのか・・・。

私 「もしもこの内容を警察に持っていって欲しいと依頼したら
   引き受けていただけるんですか?」

弁 「もちろんです。」

あの時、心臓が熱くなる様な感じになったのを覚えている。
何で早く相談しなかったんだろう。
慎吾との協議の段階で相談するべきだった。
  
絶対に負けるもんか。
何に負けるのかわからないけど
慎吾のずるさを知っている。
ずるい慎吾に負けたくなかった。見えないものだった。

調停員は・・・中にはとんでもなく厳しい人がいるらしいけど
私達夫婦の調停員はなんだか・・良い人すぎて
慎吾にも大いに理解を示す人達だった。

家に帰り、調停に持っていく資料を作った。

書いていてまたまた恐ろしくなってきた。

私、姑に殺されるんじゃないか・・・

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意外な自分


頼りにする人が居ないという孤独は
本腰を入れる闘いの時に不利な気もする。

もう自分を頼りにするしかなかった。
こんな私を頼りにするしかない状態は
もう・・・頭がモヤモヤしていつも怒りと
どうしようもない悲観があった。

なのに意外と行動力はあった。
驚いた。
特に私はちょっと精神的に弱かったので
ストレスに負けてしまうのかと思ったけどそうでも無かった。

今思えばよく頑張ったと
褒めてやりたい。

が、周りの人間・・特に母は相当な過労をかけてしまった。
そのせいでとんでもないストレス性の病気にかかった。

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私の母は慎吾の母親の様に平気で下ネタを話すような
下品な女ではなかった。

なのに私の気を紛らわせるためと
離婚の理由を説明するために
慎吾の病的な性癖の話をしたり
その録画まで見せしまったのだ。

私のせいで母のある部分が破壊されてしまった。

今は良くなりつつあるが
高齢の母親になんてことをしてしまったんだろう。

こんなクソクラエな行動力までついていた。

うわ・・・こんな時間になってしまった・・・・・

弁護士の話はまた!寝ます。


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こんな時間に更新だ


寒いですねぇ。
お久しぶりです。

この前の更新が8月末という事で忘れ去られたくせに
やばい話のブログですが
またもや更新。


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離婚して少々時間もたち、元の私自身を確立しようとしているけれど
なかなかそう簡単に独身時代のバカには戻れない。
過去っていうのを引きづらない!なんて事は簡単には出来ないものだ。

ま、慎吾はそうじゃないらしい。
慎吾最新情報を得ているんだけれど
慎吾はいたって、あの慎吾のままらしい。

今の慎吾は
傷ついたけれど立ち直った男。

自由な男。

旅行好きな男。

要は相変わらずのバカってこと。


私はその最新情報を聞くたびに(聞きたくないのに!!)
思い知らされる。

あの調停は正解だったのか・・。
私は普通の離婚を目の前にしている訳では無かったのに
自分の保身ばかり考えていたんじゃないか。

結局は慎吾の悪事に目をつぶっていた。
それが事実なんだ。

後日、本人から聞いたのだが慎吾は弁護士に相談していた。

散々相談していたらしいのに調停成立した後は
慎吾、その弁護士に 「金、払ってねぇ。払わないで済ませたいんだよね」←慎吾後日談
↑こんな奴なんだ。

慎吾の後日談は離婚成立の一日後に一度聞いてそれきり。
慎吾とはもう会ってもいない。
慎吾最新情報は知人を介して知っている。

今の私は私なりに私なりのささやかな幸せを地味に味わっている。
結婚生活での慎吾とのやり取りを考えるとこの状況がどんなに幸福かが分かる。
私にとって慎吾のいない生活はこの上ない幸せなんだと感じる。
慎吾の怒鳴り声がどんなに胃を傷める事だったのか
全然気付かなかった。


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たぐりよせる様に前回の内容に戻ると

調停員は「私たちは見ることは出来ません」

私、愕然。
夫婦カウンセラー、怒る!!

こんな感じだった。

結局重い肩を背負いながら家路につき
次の月にある調停日を待たなければならなかった。

夫婦カウンセラーは、当時の私には唯一の離婚相談相手だった。
感情的には。

だけど、慎吾の事は弁護士に相談する事が必要だった。
慎吾のしている事がどんな事なのかを知る事。
慎吾がどうなるかを知る事。
これを私が知らなくてはならない。
夫婦カウンセラーは・・・法律を前にすると全く相談相手に
ならなくなっていた。
うちは普通にある離婚理由では無かった・・・。

とにかく慎吾のしていることが
どんな事なのか相談できる人を探そう。
私だけでは解決できない。

ようやく私は最後の調停の前日に弁護士事務所に
足を向けることにした。


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